江戸時代の日本とイギリスの景色が似ている!?

 

江戸時代の日本の山はどんな感じだったかご存じだろうか?

 

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私も実際見た訳ではないが浮世絵を見てみると山に数えるほどしか木が生えていないことに気付かないだろうか?

思うに、昔の日本では毎日の食事や風呂、冬場の暖房、建築で木や落ち葉、雑草などほぼ毎日使用していた。村に近いところの山などは完全にハゲ山状態である。田んぼのあぜ道の雑草などはどちらの取り分かと紛争もあったとも聞く。今は近所の人に「伸び放題の雑草をアンタが刈れ」と逆の意味で雑草の押し付け合いの紛争になり結局私が草刈りをさせられているのだが昔はそれ程雑草も大切な資源だったという事である。

 

 


浮世絵の日本の山や町などの綺麗に草木が刈られている日本の景色を見て私は思った「あ、これは大英帝国の景色だ」

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イギリスの町の郊外などは綺麗に刈られた草原に木が点在する景色である。まあ気候帯も違う地域なので一概に同じとは言えないが当時の日本は今の日本の山のように雑草が多い茂り樹木が無秩序に乱立し足元には落ち葉が大量に落ちているような山ではなかったという事だ。
日本庭園なんかも良くあるのが池の周りに樹木が鬱蒼と茂っていて苔が生えていてジメジメし蚊などが飛び交って最悪の状態の庭園が多々ある。

 

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若い頃は「これこそが日本の伝統ワビサビの世界だ!」としたり顔で蚊に刺されながら元禄文化に想いを馳せたりしていたものだったが、今思えば古い伝統のある庭園の大規模な手入れが忍びなくて放置した結果アンバランスな巨木に成長し製作者の想定をはるかに超えた量の苔が生してしまい、さらには、元は大名閣下がおくつろぎになられる綺麗なあずま屋も老朽化が進み間違った風流感が醸し出されてしまっている始末だが、元来はむしろイングリッシュガーデンのような雑草のない手入れの行き届いた適度な大きさの樹木が適度な感覚で茂り新築の木の匂いの薫ようなあずま屋がこざっぱりとある庭園だったのではないか?

むろんそこには過剰なコケなど生してはいないし、あの忌々しき蚊などもいないような爽やかこの上ない庭園だったのではないかと思えてくる。

 

改めて思うこと


こうしてみると江戸時代の日本は時代劇なんかでみる古びた苔生したジメジメした蚊の多い日本ではなくてむしろイングリッシュのような清々しくて衛生的な山と庭園に満ちた場所だったのではないかと思う。

爽やかな芝生の日本庭園で抹茶を飲みながら格好付ける。読み終えた徒然草を閉じおもむろに眼鏡を拭きロマンスグレイの髪を搔き上げつつ庭園を後にする。その様子はまさしく東洋の英国紳士そんな休日を私は楽しみたい。